2025年はどんな年? 詣るとよい寺社は?

蛇窪神社のおみくじ 守護仏
蛇窪神社のおみくじ
井の頭辯財天の絵馬

井の頭辯財天の絵馬

あけましておめでとうございます。
2025年、令和7年となってから10日も過ぎ、鏡開きも終わった頃におめでとうもないものですが、「東京のパワースポットを歩く」を開設してから、干支が1周回りました。おめでとうございます、を11回言い続けられるとは思っていませんでした。ここ2年ほどは、ドメインのトラブルなどもあって、更新頻度が格段に落ちてしまって、特に「龍」に関する記事が少なくなってしまったことを大変後悔しています。

大谷寺の弁天さま

大谷寺の弁天さま

遅ればせながらのご紹介

実は昨年、辰年にはずいぶん日本中の主だった神社仏閣を訪ねました。現地で興味深いお話しもいくつも伺ったのですが、まったく記事にできないまま、巳年を迎えてしまいました。しかも、「東京の巳年に訪れるとよい神社仏閣」を紹介しないまま、年が明け(涙)いまさらの記事を上げても…、と思いつつ。巳年の知り合いも多いし、甥っ子も巳年だし、おさらいがてら2025年にお詣りするとよい社をいくつかご紹介しておきたいと思います。

江島神社のヘビを象ったお守り

江島神社のヘビを象ったお守り

昭和にすれば100年目の年

さて2025という数字は、45×45=2025というスクエアの美しい数字であり、和暦の昭和換算すると100年目にあたります。また、占星術的には248年ぶりの星の配置になるそうです。大きく時代が動き始めていると言いますが、日本は今から壊れるところなのでしょうか? 大航海時代も日本への影響は最後の方でしたしね。
約250年前の世界は、アメリカが独立し、その後フランス革命が起き、世界のいくつかの火山が噴火して(日本も浅間山が)世界中が大飢饉になりました。日本も好景気に沸いていた時代でしたが、田沼政治から一転して緊縮の松平定信政治となって、日本の景気は一気に悪くなっていきました。江戸の治安も悪くなり、火付盗賊改・長谷川平蔵という長官も登場します。なんだか、ちょっと今と似ているような気もしますね。

竹生島神社の絵馬

竹生島神社の絵馬

2025年の乙巳という干支周りは?

そんな2025(令和7)年は、乙巳(きのとみ)という干支になります。この干支で一番有名な事件は、「乙巳の変」(私ら昭和生まれの教科書では「大化の改新」としか習いませんでしたが…)でしょう。この事件の真実は、たぶんタイムマシーンでもできないかぎり分からないでしょうね。歴史の大きなタブーであることは間違いありません。
さて乙巳という干支まわりに、歴史的な分岐点となる事柄は、上記以外にあまり見られません。もちろん自然災害や偉人の死去などはありましたが、むしろ前年の甲辰に起きたことがらの結果が、乙巳に現れてくるという気配です。「乙巳」という漢字が持つ意味としては「これまでの努力、作業などが実を結び始める、あるいは隠されていたものが露呈する時を迎えている」とされています。60年前の1965年末から1970年まで続いた好景気は「いざなぎ景気」と呼ばれました。

それでは、2025年乙巳の年にお詣りするとよい東京の寺社をご紹介しましょう。困難に出会う人も増えると思われるこの年、特別な寺社も組み入れました。年明け早々、いろんなニュースがありましたしね。

1.寛永寺不忍池辯天堂
お堂前の宇賀神像

お堂前の宇賀神像

東京随一の「巳の神さま」です。9月の巳の日には「巳成金」という大祭が行われ、金運・芸事のお守りなども頒布されます。八臂辯才天という本尊にちなんでか、不忍池に浮かぶように建つ八角形のお堂がとても美しいです。巳年の2025年のうちに、一度はお詣りしておきたいお社ですね。

2.春慶寺
普賢菩薩が祀られている別館

普賢菩薩が祀られている別館

特に巳年生まれの人にお詣りしていただきたいお寺です。辰年・巳年生まれの守護仏である普賢菩薩が祀られています。普賢菩薩はお釈迦さまの脇侍で、智慧と慈悲の象徴とされ、お乗りになっている白い象が象徴するように力強さと平穏をもたらします。春慶寺自体はビルなのですが、お寺の入り口から左側へひとつビルを通り越した場所にすぐにお詣りできるよう祀られています。

3.厳嶋神社(抜弁天)
ほんとうに小さなお社

ほんとうに小さなお社

神社の通り名が地名として知られるくらいの神社ですが、お社自体はとても小さいものです。上記で書きましたが、乙巳という年回りは「隠していたものが表に出てくる」年でもあります。抜弁天のご利益は「苦難を切り抜けられる」というものがあります。もちろん弁天さまとしての金運、縁結び、芸事上達のご利益はもちろんのことです。

4.宝珠院(芝_開運出世弁財天)
お堂の左手に東京タワー

お堂の左手に東京タワー

芝公園のあたりには、巳や弁天さまがいくつも祀られています。今回は増上寺の子院である宝珠院をご紹介しますが、近くのもみじ谷の蛇塚や蛇さまが祀られる心光院などのお寺もあります。東京タワーの中も含めて、ぐるっと回ると1日かかるくらいのお寺や神社と出会えますよ。

5.吉原神社
弁天さまは本殿とは別のお堂に

弁天さまは本殿とは別のお堂に

江戸時代、大門から出ることを許されなかった遊女たちが信心していた5つの稲荷と弁天を祀る神社です。江戸ならではの信仰と、幸福を願う女性たちの願いが込められています。ご本尊の弁天さまは妖艶な姿で琵琶を持っています。境内には、多くの仏像が並びこの場所だけで、多くの神仏にお詣りすることができます。

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