辰年に参ると良い神社仏閣

東京のパワスポ

新暦の上では、明日から新年となります。ですが旧暦上では明日はまだ11月20日であり、旧暦の12月1日は今の暦では1月11日です。
基本的に農耕・漁猟民族の暦は、月が主体でした。朔(ついたち/新月)から始まり、望(ぼう/満月)に収穫などを行うというサイクルが自然の中で生まれました。これは日本のような土地に根付いた民族だけの風習ではなく、海洋民族も月の満ち欠けで季節や海流、移動すべき時期などを知ったといいます。
ですから、自然の中での気の流れの変化は、1月の朔あるいは望(2024年は1月11日と26日)に変わると思われます。
もちろん、旧暦の1月1日は、2024年2月10日(朔)ですし、二十四節気・立春の前日である節分(2月3日)を切り替えと考える方もいるでしょう。どこで新年としての切替を迎えるのかは、気の持ちようなのかもしれませんね。

浅草寺のお水舎には高村光雲作の龍神像(沙竭羅龍王像)が

浅草寺のお水舎には高村光雲作の龍神像(沙竭羅龍王像)が

お寺に龍はつきもの。何故?

それでは、甲辰(きのえねたつ)となる2024(令和6)年の初詣によい神社仏閣をご紹介していきましょう。
ちなみに、龍はどこのお寺さんにも必ずあると言っても過言ではありません。手水場や本堂正面の欄干、屏風や襖絵、本坊入口に龍の置物があるところも多いでしょう。それほど龍はお寺にとって大事な伝説上の生き物なのです。仏教を守護している八部衆と呼ばれる存在がありますが、このひとつが龍神です。元々はインドの神さまが元であり、水の神さまとして崇められてきました。長く神仏習合してきた日本においては、神社にも龍は欠かせない存在となっていきました。
という訳で、龍がらみの神社仏閣は大変たくさんあります。お寺の名前などに「龍」や「竜」がついているところは枚挙にいとまがありません。ですので、鈴子らしく、東京(関東含む)と全国的な神社仏閣をご紹介をして行きたいと思います。

浅草寺本堂天井の龍図

浅草寺本堂天井の龍図

東京にある龍にまつわる神社仏閣

★浅草

まずは浅草の地が一番と言えると思います。「浅草寺」の山名は金龍山、そして浅草寺の子院でもある「待乳山聖天」の寺名は本龍院。浅草寺の北北西1.2キロほどのところに「竜泉」という地名が残りますが、ここに「飛不動」の異名を持つ、龍光山正寶院というお寺があります。3社を巡っても3キロ弱ほどの距離で、歩いても40分くらいのものでしょう。
浅草には龍の伝説が各社に残っています。辰年には是非とも訪ねてほしい土地です。

雷門の提灯を下から見ると

雷門の提灯を下から見ると

浅草寺(境内には浅草神社もあります)東京都台東区浅草2-3-1
本尊は聖観世音菩薩。観音さまが現れた日、千株ほどの松が生じ、3日目に金の鱗を持った龍が松林に降りてきたとされる。浅草寺の寺舞には「金龍の舞」がある(3月と10月の縁日に舞われる)。

待乳山聖天(本龍院)東京都台東区浅草7-4-1
本尊は歓喜天(聖天)と十一面観音菩薩。浅草寺由来の龍が、待乳山に現れたと言われている。待乳山は東京で一番低い山となっている。

飛不動の提灯

飛不動の提灯

飛不動(龍光山正寶院) 東京都台東区竜泉3-11-11
本尊は不動明王。この地に逗留した修験僧が立ち昇る龍の吉夢を得たことから、不動明王を刻みこの地に奉安した。お不動さまの言い伝えから、航空機安全やゴルフの守護などのご利益があるとしても知られている。

降り龍

降り龍

★小網神社 東京都中央区日本橋小網町16-23

主祭神は倉稲魂神。強運厄除の社として、決して広くはない境内には平日でも多くの参拝客が訪れるという知る人ぞ知る神社です。何より拝殿横に施された「昇り龍」「降り龍」が一番のパワースポットで、必ず手を合わせましょう。第二次世界大戦の折、出征した氏子は全員生還した奇跡の神社と呼ばれています。

★龍土神明宮(六本木天祖神社)東京都港区六本木7-7-7

祭神は天照大御神、伊邪那岐・伊邪那美命。品川沖から毎夜、竜が灯明を献じたとの言い伝えから、「竜灯」が「竜土」となったと言われています。六本木は古くから龍穴があると言われている場所でもあります。交通の便も大してよくない場所が繁栄する理由でもありますね。お近くの方は兎にも角にも是非。住所にもラッキー感がありますね。

拝殿の倶利伽羅不動

拝殿の倶利伽羅不動

★田無神社 東京都西東京市田無町3-7-4

主祭神は級津彦命(しなつひこのみこと)と級戸辺命(しなとべのみこと)、大国主命。ただし明治時代以降に神社へ転換したので、創建以降はずっと尉殿(じょうどの)権現が祀られてきました。級津彦命と級戸辺命は、風の神で尉殿権現の代わりとなったようです。
現在、この2柱を基に、金龍、黒龍、白龍、赤龍、青龍の五龍を神として配し、五龍神を持って方位除け祈願をしてもらえます。拝殿に倶利伽羅不動が前面に配されていて、古くからの神仏習合社であることがわかります。

戸隠神社の絵馬

戸隠神社の絵馬

全国から龍にまつわる社を紹介

★九頭龍社(戸隠神社)長野県長野市戸隠3690

戸隠神社は、5社の総称ですが奥社に並んで立つ九頭龍社は、戸隠神社の中でも一番古い社になります。祭神は九頭龍大神で、いつから鎮座していたのかは不明です。そばには「龍窟」と呼ばれる洞窟があり、これは戸隠三十三窟のひとつなのだそうです。駐車場から九頭龍社までは徒歩で30分ほどかかりますが、杉並木の続く参道は何度も歩きたいと思わせる荘厳さに包まれています。

日光東照宮薬師堂のご朱印

日光東照宮薬師堂のご朱印

★鳴き龍

全国に30ほどの事例があるようですが、手を打つと往復反射で特殊な音色を返すお堂の天井に龍が描かれていることから、この現象のことを「鳴き龍」と呼ぶようになりました。初めて「鳴き龍」が確認されたのが、日光東照宮の薬師堂だったため、一番人気となりました。東照宮のご朱印には「鳴龍」の文字が入ります。この他、京都・相国寺法堂、大徳寺法堂、泉涌寺舎利殿などでも鳴き龍が体験できます。中でも泉涌寺舎利殿は、12年に1度辰年だけに公開される特別公開となります(2024年1月6日〜3月18日)

泉涌寺舎利殿

泉涌寺舎利殿

★竜宮伝説

龍神・海神(綿津見/ワタツミ)が住む場所として、日本各地に伝説が残りますが、この神が創建の由来となった神社仏閣は全国に存在します。浦島太郎や山・海幸彦などが登場する逸話も各地に残っています。

江の島の入り口にある灯籠

江の島の入り口にある灯籠

江島神社 神奈川県藤沢市江の島2-3-8
宗像三女神が祭神。明治時代になるまでは、江の島弁天として知られていた。奥津宮の天井には「八方睨みの亀」が描かれ、隣に龍宮が建立された。

向こうのお堂がお寺、手前が神社。屋根に龍の彫刻

向こうのお堂がお寺、手前が神社。屋根に龍の彫刻

竹生島 滋賀県長浜市早崎町
琵琶湖に浮かぶ島で、宝厳寺竹生島神社がある(元はひとつの社)。島は地震を生む金輪際から突き出た柱で、島にある弁の岩屋と呼ばれる龍穴から現れる龍がとぐろを巻き、尾を咥えて揺れる島を鎮めているという伝説がのこる。

左手の洞窟の中にお社がある

左手の洞窟の中にお社がある

鵜戸神宮(うどじんぐう)宮崎県日南市大字宮浦3232
主祭神は神武天皇の父・日子波瀲武鸕鷀草葺不合尊(ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと)で、断崖の中腹の岩窟に本殿が作られている珍しい作りの神社である。この地が竜宮とも言われ、洞窟から振り返ると、岩の隙間に昇龍が見えると口コミで広がった。

という訳で、辰年に参るとよい寺社の数は多く、龍がどれほど多くの人たちにとっての吉祥だったのかということがよくわかります。つまり辰年とは、誰にとってもよい年になるに違いない、という年なのです。とはいえ、甲辰となるとすこーし様相が変わります。「甲」という十干が「始まり」を意味するからです。さて、皆さんは生まれ変わる用意はできていますか? 新しいことを始める用意、心を入れ替える準備はできていますか? 甲辰という「切り替え」の年がやってきましたよ!
それではみなさま、よいお年を!

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